イイ話?悪徳な罠?治療院フランチャイズのメリット・デメリットとは

全国の治療院関係者の皆さん、こんにちは。

あさがお整骨院・あさがおパーソナルラボ、治療一筋36年、院長の加藤秀之です。

 

整骨院や整体院などを経営する方法はたくさんあります。

以前にはビジネスを拡大する方法の一つとして〈分院展開〉についてもご紹介しました。

治療家なら知っておきたい確実に売上を拡大させる『分院戦略』

 

今回は、これから開業する方も、すでに経営されている方も検討できる〈フランチャイズ加盟〉について少しお話しをしたいと思います。

 

特にコンビニなんかでよく耳にする「フランチャイズ」という言葉。

この記事を読んでいる方は、具体的にどんなメリット・デメリット・注意点があるのか、まではご存知ないでしょう!

 

忙しい皆さんのために、5分程度で全体を把握できるように簡潔にまとめました。

どんなにお忙しくても5分は捻出していただけるでしょう!

ということで、整骨院・整体院などのフランチャイズ加盟を考えいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

治療院フランチャイズ加盟のメリット

まずは良い面について確認していきましょう。

いきなり暗いハナシから入ると、先を読みたくなくなってしまいますからね!

こちらはフランチャイザー(加盟本部)も自分たちから積極的に発信していることなので、情報としては目にしやすいと思います。

 

初期投資額を抑えることができる

契約形態によりますが、必要な機材や、場合によっては店舗までフランチャイザーが用意してくれることがあります。

こうなれば、開業費用をかなり抑えることもできるため、資金的なリスクはグッと下がります。

 

研修で技術や知識を吸収できる

フランチャイズは看板を貸すわけですから、当然そこで提供されるサービスにも一定のクオリティーを求めます。

質を担保する方法として、多くのケースで技術や知識に関する研修や実習が行われます。

経験値に自信がない方はもちろん、ある程度のベテランであっても、新しいノウハウの獲得は決して損にはなりません。

 

本部のシステムを利用して効率的に運営ができる

例えば開業までのフローもそうですし、メニューの構築や価格設定などもそうですし、請求システムなんかもそうですし、とにかく面倒な仕組みを一括して本部のものと共用できるため、面倒が大きく抑えられることが考えられます。

施術に集中できる環境をつくることは、先生にも患者さんにもメリットがありますね。

 

運営に関するサポートを受けることができる

フランチャイザーの収入源は、フランチャイジー(=加盟店)の支払う手数料です。

これは売上と連動しているケースが多いため、収入を増やしたいフランチャイザーは何とかして加盟店の売上を上げようとします。

個人経営では決して得られないような手厚い経営サポートを享受できるのも、フランチャイズの大きな強みの一つです。

 

広告してもらえる=知名度を利用して安定した集客を期待できる

最大の効果ともいえるのが、広告面でしょう。

治療院激戦の時代に多くの先生を苦しめているのが、集客。

それを本部の持つ圧倒的な知名度と資金力で行ってもらえることは、フランチャイズで経営する最大のメリットです。

 

治療院フランチャイズ加盟のデメリット

と、ここまでは輝かしい面ばかりにスポットを当ててきましたが、当然、光あるものには陰があります。

負の要素を理解してこそ正しいメリットが得られると思うので、フランチャイズのデメリットについてもしっかり把握しておきましょう。

 

経営方針などの自由度に制限がある

看板を借りるわけですから、当然何でもかんでも好きなように経営することはできなくなります。

メニューの構成や価格の設定、使用する機材、さらには院全体のビジョンや方向性まで、指定されたとおりにやらなくてはならないことがあります。

とても明確なビジョンや夢を持って開業を考える先生だと、フランチャイズは向いていないかもしれません。

 

ロイヤリティー(本部手数料)が発生する

フランチャイズで得られる様々な恩恵は、もちろん無料ではありません。

しっかり有料です。

その料金は、ロイヤリティーという形でフランチャイザーに支払う必要があります。

このロイヤリティーの設定はフランチャイザーによってマチマチなので、必ず最大限の注意を払って詳細を確認するようにしましょう。

そのうえで、適切な資金計画を立てる必要があります。

 

損害賠償や中途解約の違約金が発生する

発生するお金は、ロイヤリティーだけではありません。

借りた看板に傷をつけるようなことがあったり、「やっぱりやーめたっ」なんて言う場合には、損害賠償金や解約違約金を支払わなくてはならない場合があります。

ロイヤリティー同様、どんなときにどんなお金が発生するのかは、必ず穴があくまで契約書に目を通して確認しましょう。

 

近隣に同一チェーンが出店する可能性がある

出店を決めるのはフランチャイザーであるため、自分にとって不利になるような、競合になってしまうような近隣に同一チェーン店が出店する可能性は常にあります。

「そのせいで売上が減った!」なんて言い訳は通用しませんので、このリスクも常に念頭に入れておきましょう。

 

注意点

治療院フランチャイズのメリットもデメリットも、大筋で理解することができましたね?

「でも、結局どうやって判断したらいいの?」

という疑問が湧いてくると思います。

 

私が考えるのは、「自身も事業者である自覚を持つこと」だと思います。

いくら看板を借りるとはいえ、その店舗を経営するのは先生です。

フランチャイズであっても、経営者なのです。

そしてフランチャイズ契約は、事業者同士の、プロ同士の契約です。

 

その自覚を持って取り組めば、デメリットに負けずに成功を勝ち取ることができると思っています。

すべては自分次第です!

知識を味方につけて、自信を持って頑張ってください!

 

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