全国の治療院関係者の皆さん、こんにちは。
あさがお整骨院・あさがおパーソナルラボ、治療一筋36年、院長の加藤秀之です。
当ウェブサイトでは、酸いも甘いも味わってきた私自信の実際の経験をベースにして、治療院の経営改善に直接つながる「ナマの」情報を発信しています。
一口に経営改善といっても、皆さん色々な課題をお持ちですよね。
「もっとリピーターを獲得したい!」
「とにかく売上をアップさせたい!」
「利益率の改善したい!」
「院のブランドイメージの向上させたい!」
などなど…
それぞれの課題に、それぞれの対策を考えて、日々取り組んでいらっしゃると思います。
さてここで、「さまざまな課題の解決に役立つ簡単な方法がある」と言ったら、皆さんどんなものか気になるのではないでしょうか?
その方法こそが、タイトルにもある「メルマガ」の配信です。
「メルマガって何?」
「聞いたことはあるけど、難しそうだからやっていないな」
「効果はありそうだけど、費用がかかりそう」
「メルマガの配信にチャレンジしてみたけど、イマイチ効果がない」
「メルマガで効果を感じているけど、もっと効果を高めたい」
色々な方がいらっしゃると思います。
どんな方も、ぜひ、このまま読み進めてください。
この記事は、どんな人にとっても必ず役に立つことをお約束します。
なぜなら、これから説明する内容は、すべて私自身が実際に試してみて、実際に効果を確認できたものだからです。
「世界一簡単なメルマガのつくり方」と題して、具体的で効果的な6つのステップをご紹介します。
どんな費用がかかり、どんな配信方法があって、どんな効果が期待できるのか───。
ひとつひとつはとても単純で簡単なことばかりです。
コツコツと実行して、あなたもメルマガのパワーを実感し、課題を解決してみてください。
目次
メルマガとは
そもそも、メルマガとは何でしょうか。
ご存知の方はこの章は読み飛ばして、次の章へ進んでください。
メールマガジン(和製英語:mail magazine)は、発信者が定期的にメールで情報を流し、読みたい人が購読するようなメールの配信の一形態。MM、メルマガと略されることも多い。
引用:ウィキペディア
もう少し分かりやすくいえば、「企業などの運営者が、希望者に対して、電子メール(Eメール)を使って雑誌(マガジン)を一斉に配信する」ことで、
- ・商品の販売促進
- ・お客様の教育や啓蒙
- ・「ファン」の獲得
の主に3つの目的の実現を目指す、マーケティング方法の一つです。
総務省の調べによれば、20代~60代以上の各世代で、電子メールの利用率は80%を超えているそうです。
たくさんの患者様とつながることのできる便利なツールである「電子メール」を利用して、患者様とのコミュニケーションを深め、課題の解決につなげようとするのが「メルマガ」というわけです。
定義がわかったところで、いよいよ具体的な6つのステップを見ていきましょう。
ステップ1:「何のためにやるのか」目的を明確にする
「さまざまな課題の解決に役立つ」とは言いましたが、1つのメルマガを送れば全ての悩みが解消するわけではありません。
メルマガに限ったことではなく、どんな取り組みを考えるときも、「目的を絞る」ということは「ビジネスの基本の”キ”」として必ず覚えておいてください。
ついついあれもこれもと手を広げたくなりますが、その結果は浅くて薄っぺらいものにしかならないのです。
今あなたがもっとも解決したい課題はなんですか?
1つの課題をハッキリと定めて、その解決のためにメルマガを配信することを常に意識しましょう。
もしそれが「集客」であるならば、「どうすれば患者さんが足を運んでくれるようになるか」だけを考えてメルマガをつくります。
ステップ2:「誰に届けたいのか」ターゲットを決める
目的がハッキリすれば自然に見えてくると思います。次は、どんな人に向けてメルマガを送るのかを決めましょう。
- ・リピーターを増やしたいなら、新規にお越しの患者さんがターゲット
- ・客単価を上げたいなら、既存の患者さんがターゲット
など、このあたりはすぐに定められるでしょう。
しかし、ここで終わってはいけません!
ビジネスの取り組みでは、とにかく的を絞ることが大切なのです。
- ・ターゲットは男性ですか?女性ですか?
- ・30代~40代ですか?50代~60代ですか?
- ・ターゲットの来院目的は何ですか?その背景は何ですか?
- ・従来の治療法を重んじる方ですか?新しい治療法にチャレンジしたい方ですか?
ターゲットの属性によって、その方が「読みたいと思う内容」、「ほしいと思う情報」は当然ちがいますよね?
そこにピンポイントで応えるためには、細かい設定を怠ってはいけません。
そして最後に忘れてはいけないのが、「読んだ人にどんな行動をとってほしいか」ということです。
- ・読んですぐに来院してほしい
- ・メルマガの内容を周りの人に紹介してほしい
- ・次回の来院時により効果な商品を試してほしい
これによって、届けるメッセージは変わってきます。
特定の目的→特定のターゲット→特定のメッセージという順で設定しましょう。
これができたら、いよいよ内容に着手します。
ステップ3:「どんな内容にするのか」テーマを決めてネタを集める
メルマガは、単なる広告ではありません。
読者が自由に読む、読まないを決めることができるので、そもそも「読みたいと思ってもらえる内容」でなければ、効果はまったく発揮されないのです。
ステップ2でターゲットが決まっているので、その方々がどんな悩みや興味を持っているのか調べましょう。
それを解消してあげるような有益な情報の詰まったメルマガを配信するのです。
そして、そんなメルマガの最後に、来院を促したり、キャンペーンを紹介したりするメッセージが入っていたら…?
そうやって読者の行動を喚起するわけです。
では、どうやってターゲットの悩みや興味を調べるのでしょうか?
色々な方法がある中で、私も使っている便利なツールがあるのでご紹介しましょう。
「Googleキーワードプランナー」です。
Googleで検索されるキーワードのうち、
- ・どんなものがよく検索されているのか
- ・他のどんなキーワードと一緒に検索されているのか
などを教えてくれる、無料のツールです。
Googleのアカウントさえ持っていれば、簡単に使うことができます。
例えば「肩こり」というキーワードを入力すると、
- ・解消したい人
- ・原因を知りたい人
- ・頭痛を併発している人
- ・マッサージ方法を知りたい人
などがいることがわかります。これでもう、4本のメルマガが書けてしまいますね!
キーワードプランナーでは、検索されている期間を指定することもできるので、「旬のキーワード」を調べることもできてしまいます。
そうやって、内容とタイトルをきめるのがステップ3です。
ステップ4:「どうやって配信するのか」メルマガ配信サービスを決める
内容が決まったら、次はメルマガを送る方法を決めます。
メールを送るわけですから、個人でお持ちのOutlookなどからコツコツと手動で送るというのも、一応方法の一つではあるでしょう。
しかし、このあとでも紹介するように、メルマガは送って終わりではありません。
その後の分析などがとても大切なのです。
また、メールアドレスは重要な個人情報ですから、万一の操作ミスで漏洩するようなことは絶対にあってはなりません。
そこでオススメしたいのが、メルマガ配信サービスの利用です。
操作や更新、分析も簡単にできて、セキュリティーもしっかりしている、メルマガを送る専用のサービスです。
無料のものから有料のものまであり、機能も異なるサービスがたくさん存在します。
Googleで「メルマガ 配信サービス」と検索すればたくさん出てきますが、最初はなかなか良し悪しの判断が難しいでしょう。
私が実際に利用しているメルマガ配信サービスを3つ紹介するので、参考にしてみてください。
エージェントメール
【特徴】
有料・画像の添付テンプレートの設置が容易で使いやすい。難点は料金が割高
HP:https://www.agentmail.jp/
エキスパ
【特徴】
有料・メール配信の基本機能からSNSへのリンク・決済までオールインワンの機能満載・難点は開封率の分析機能が無い
HP:https://ex-pa.jp/
メールチンプ
【特徴】
無料・一部有料・無料とは思えないほど豊富なテンプレートが使用可でフォーム作成機能などが充実・難点は英語表記
HP:https://mailchimp.com/
私はこの3社を、用途によって使い分けています。
まずは無料のものから試してみて、必要な機能が分かってきたら有料サービスを選んで移行していくのが良いかもしれませんね。
ステップ5:「どうやって読んでもらうか」メルマガ開封率アップの工夫をする
配信サービスを利用して送ったメルマガは、「開封率」、つまり「送ったメールのうち、どれくらいが実際に開封されて読まれたのか」を分析することができます。
画像は、メールチンプの開封率を確認する画面です。
英語表記なので苦手意識が出てしまいそうになりますが、「Open rate 64.5%」が「開封率64.5%」を意味していることくらいはわかるかと思います。
さらにその右手には、「Click rate」とあります。
これはそのまま「クリック率」と訳すことができ、メルマガの中に設置したリンクが、どれくらいクリックされたかを表しています。
このように、送ったメルマガの一つ一つを分析できるので、
「開封率が高いメルマガは、なぜ開封されたのか」
「クリック率の低いメルマガは、なぜクリックされなかったのか」
など原因をみきわめられます。
次に活かすことで、どんどん良いメルマガがつくれるようになるのです。
参考までに、メルマガの効果をアップさせるポイントをいくつかご紹介します。
- ・つい読みたくなるようなタイトルを工夫する
- ・メルマガの中に動画を埋め込む
- ・目を引く「アイキャッチ画像」を入れる
- ・最後まで読んでもらえるような構成を工夫する
調べながら、取り組んでみてください。
ステップ6:「どうやって改善するか」作成したメルマガを配信し、分析する
メルマガは送ったら終わりではない、と言いました。
雑誌の定期購読と同じように、より多くの人に、より長く読み続けてもらうことが、メルマガの効果を最大限に引き出すためのポイントなのです。
そのためには、常に分析と改善を続けなければいけません。
メルマガ配信サービスには優秀な分析機能が付いていますから、これをしっかり活用しましょう。
何だか難しく感じてしまいそうですが、インターネットで調べてみれば、丁寧に解説してくれるウェブサイトがたくさんあります。
1時間も勉強すれば十分に使いこなせるようになりますので、どうか苦手意識を持たずに、挑戦してみていただきたいと思います。
そして、色々と試してみることが大切です。
「こうすれば患者さんは喜んでくれるだろう」という考え方はとても大切ですが、先生の勘違いや思い込みであるということも十分にあり得ます。
なかなか効果が感じられないときは、思い切ってメルマガの方向性を変えてみましょう。
患者さんのニーズにしっかりとマッチしたときは、必ずその成果が実感できます。
まとめ
整骨院のさまざまな経営課題を解決してくれる便利な方法として、メルマガの配信をご紹介しました。
メルマガとは、希望者に対して電子メールで雑誌(情報)を送るマーケティング手法のことです。
読者に有益な情報を提供することで内容に目を通してもらい、特定のメッセージを発信することで狙った行動を促すことが目的です。
メルマガを簡単に、しかも効果的につくるには、次の6つのステップをしっかりと実行してください。
- ステップ1:「何のためにやるのか」目的を明確にする
- ステップ2:「誰に届けたいのか」ターゲットを決める
- ステップ3:「どんな内容にするのか」テーマを決めてネタを集める
- ステップ4:「どうやって配信するのか」メルマガ配信サービスを決める
- ステップ5:「どうやって読んでもらうか」メルマガ開封率アップの工夫をする
- ステップ6:「どうやって改善するか」作成したメルマガを配信し、分析する
それぞれは決して難しいことではありません。
莫大な広告費がかかるものではありませんし、先生の情熱と工夫次第で、大きな力を発揮してくれるでしょう。
私自身もメルマガの効果を日々実感しています。
「まずは試してみよう」
この気持ちで、ぜひ、課題の解決を目指してみてください。