全国の治療院関係者の皆さん、こんにちは。
あさがお整骨院・あさがおパーソナルラボ、治療一筋36年、院長の加藤秀之です。
今からここで、メルマガを実際に書きます。
突然すみません。
これが、今回の記事のテーマです。
治療院の経営を支えてくれるのは、他でもない患者さまです。
さまざまな経営の課題を解決するためには、いかに患者さまと対話し、つながることができるか、を考える必要があります。
そのつながりを実現するのに、とてつもないパワーを発揮してくれるのが〈メルマガ〉です。
『世界一簡単なメルマガを作るための6ステップ』の記事で、メルマガを配信するまでのステップをとても簡単にまとめました。(まだ読んでいない方は、先にそちらをご覧いただくことをおすすめします)
「メルマガが大切なのは分かったけど、カンジンの文章が書けない…」
という読者先生方のご要望にお応えして、今回は〈メルマガの文章の書き方〉に的を絞って、易しく具体的にご説明します。
ご紹介するのは、すべて私が実際に試してみて、圧倒的な効果を感じたテクニックです。
皆さんも実行していただければ、すぐに効果を実感できるでしょう。
メルマガの内容の決め方
メルマガを作るための6つのステップのうち、内容を決めるのは〈ステップ3〉です。
その前に、
- ステップ1:「何のためにやるのか」目的を明確にする
- ステップ2:「誰に届けたいのか」ターゲットを決める
これを準備しておく必要があります。
準備ができたら、いよいよ内容に入りましょう!
いきなり書き始める前に、まずは大事なポイントを確認します。
メルマガを書くときは、次の4つの原則を忘れずに意識してください。
メルマガ4原則
- 読者が「読みたい!」と思うようなテーマであること
- 読者が「読み続けたい!」と思うような、親しみを感じられる伝え方であること
- 読者の悩みを解消してあげるような有益な情報が詰まっている内容であること
- 読んだあと、読者が具体的な行動をとるように喚起するメッセージがあること
読者が「読みたい!」と思うようなテーマであること
ターゲットに設定した読者が興味を持つようなテーマ=タイトルでなければ、メルマガは読まれる前に〈ゴミ箱〉へ送られることになってしまいます。
以前にご紹介した〈Googleキーワードプランナー〉で、ターゲットの興味を分析してみましょう。
読者が「読み続けたい!」と思うような、親しみを感じられる伝え方であること
興味を引くことができたら、次は伝え方を考えます。
冒頭に述べたことを思い出してください。
メルマガは、患者さまとのつながり=コミュニケーションなのです。
いくらテーマを絞っても、機械的に事実を並べたような内容では、読者の興味を引き続けてつながりを生むことはできません。
次に挙げるような〈ネタ〉を盛り込んで、人と人との対話の中で語りかけているような伝え方を意識しましょう。
- ・自分の趣味
- ・今流行していることがらについて
- ・新しく学んだ手法・技術について
- ・テレビから手に入れた耳よりな情報
- ・健康・食事・最先端の医療についてなど
読者の悩みを解消してあげるような有益な情報が詰まっている内容であること
現代人は、情報の質にとても敏感です。
大量の情報に囲まれている時代だからこそ、「自分にとって有益な情報だけが欲しい!」と強く感じています。
有益な情報とは、読んだ後、具体的にメリットを感じられる=〈悩みを解消してくれる〉ものだと覚えておきましょう。
読む前と比べて、読んだ後の読者の生活の質が向上している状態をつくってあげるのです。
読んだあと、読者が具体的な行動をとるように喚起するメッセージがあること
読者が「へー!」「面白いな」と思って終わり、ではメルマガの意味がありません。
メルマガは、特定の目的の実現ために配信しています。
- ・リピーターの獲得
- ・キャンペーンへの集客
- ・新商品のご紹介
- ・上位サービスへのアップセル
などなど、設定した目的があるはずです。
これを実現するために、読者にどんな行動をとってほしいですか?
その行動を促すようなメッセージが、必ず含まれていなければいけません。
最初から上手く書ける必要はありません
「内容は決まったけど、自分には文章力がないからきっとうまく書けない…」
「ネタを考えたけど、これじゃあつまらないかもしれない…」
メルマガを始める前に、多くの方が心配することです。
しかし、そんな考え方は今すぐ捨ててしまいましょう!
何ごともそうですが、最初から100点を取れる人はいませんし、また取る必要もありません。
書き続ければ必ず文章力はついてくるし、熱意さえあれば、拙い文章からでもそれは伝わるのです。
私も何度も何度も失敗して、その度に学び、ようやくここにたどり着きました。
しっかりと情報収集をして、想いを込めて書き続ければ、必ず結果は出ます。
「まずはやってみよう」という気持ちが何より大切です。
メルマガの文章の書き方
内容が固まったので、次は文章を書いていきます。
ここで、どんな方でも簡単に実行できて、優れたメルマガを作るのに役立つ素晴らしい法則があるのでご紹介しましょう。
〈4W2H〉の法則
「え?5W1Hじゃないの?」と思われたでしょうか。
国語の授業などで、情報を伝えるテクニックとして〈5W1H〉について聞いたことのある方は多いでしょう。
ここで紹介するのは、そのテクニックをよりビジネス向けに洗練させた〈4W2H〉の法則です。
特に、何かを提案するようなときに有効な法則ですので、メルマガにピッタリだというわけです。
〈必要〉(もしくは〈ほしい〉)という言葉を軸に、次のポイントを押さえます。
- What:読者は何を悩んでいて、何を必要としているのか
- Who:誰がそれを必要としているのか
- When:いつ必要なのか、いつから始めたら良いのか、なぜ今なのか
- Where:どこで必要なのか、どこに行けば得られるのか
- How:どのように必要なのか、どうすれば得られるのか
- How much:いくらかかるのか、どのくらい必要なのか
これらを漏れなく盛り込めば、内容のしっかりしたメルマガを作ることができます。
予備知識は十分そろいました!
それでは、いよいよ実際に文章を書いてみましょう!
〈4W2H〉を盛り込んだメルマガの例文
「一日中パソコンに向きあって仕事をするので肩がこって仕方がない…」
「たまにマッサージに行くけど、またすぐに元どおりになる!」
毎日残業続きで疲労困憊している、働きざかりの30代独身サラリーマン。
効率よく仕事をはかどらせるためにも、
業績を会社から認められるためにも、
肩こりの解消は今すぐに、予断を許さない。
もちろん当院へ。
あなたのその悩みを理解し、結果を出せるのは、私しかいない。
あなたは効率と評価を求めている。
ならばあなた自身が変わるしかない。
私がそのお手伝いをすれば、鬼に金棒。
費用は〇〇円。
充分に給与でまかなえる金額だ。
……
いかがでしょうか。
- 読者ターゲットは明確で〈自分ゴト〉に感じられるような明確な悩みが提示されていて、思わず気になるようなユニークな文章でハッキリとしたオファーがあり、4W2Hが漏れなく盛り込まれいる。
メルマガを書く際には必ずこの法則をイメージして盛り込み続ければ、反応のあるメルマガを書けるようになってきます。
その他の役に立つ〈コツ〉
4W2H以外にも、次の〈コツ〉を覚えておくと、良いメルマガが書けます。
ぜひ覚えておきましょう。
〈改行〉で読みやすく
総務省の調べによると、インターネット利用者の約60%は、スマートフォンを使っています。
つまり、メルマガを含む多くのネット上の情報は、縦長の画面を通して見られているということになります。
縦長の画面で読みやすい文章を作るには──?
改行を多くすると良いのです。
具体的には、句点(「。」のこと)ごとに、すべて改行してしまいましょう。
これだけで、ストレスの少ない、読みやすい文章を作ることができます。
鋭い読者の方は、もうお気づきでしょうか?
この記事も、句点ごとにすべて改行されています。
断言してあげること
もう一つ大切なことは、断言するような文体=口調で書くことです。
次の2つの文では、どちらがインパクトがあるでしょうか?
- 「症状が改善されるかもしれません」
- 「その肩こり、解消します」
患者さんは、治療院にプロの技と結果を求めています。
あいまいで怪しげな提案ではなく、説得力のある強い言葉で患者さんに希望を与えてあげましょう。
大丈夫、先生には実際にそれを実現するたしかな技術と知識がありますから。
どうしても自信がないときの練習方法
メルマガは、患者さんから頂戴した個人情報=メールアドレスに向けて、直接情報を発信します。
「そこで失敗したら大変だ…」
「絶対に悪い印象は与えなくない!」
と思う方には、ちょっとした練習方法があります。
それは、FacebookなどのSNSで発信してみることです。
内容の考え方や文章の書き方は同じです。
メールではなくSNS上であれば、万が一のときに修正もできますし、何よりも読者の反応を見ることができます。
「この投稿は〈いいね!〉がたくさん付いて、反応が良かったな」
「この書き方は誤解を招いて、少し反発を受けてしまった…」
などの分析ができれば、いざメルマガを配信するときに、大いに役に立つでしょう!
まとめ
メルマガを配信するまでの6つのステップのうちの3つ目、〈メルマガの内容の決め方、文章の書き方〉についてご紹介しました。
まず、全体としては次の4つの原則を押さえましょう。
- ・読者が「読みたい!」と思うようなテーマであること
- ・読者が「読み続けたい!」と思うような、親しみを感じられる伝え方であること
- ・読者の悩みを解消してあげるような有益な情報が詰まっている内容であること
- ・読んだあと、読者が具体的な行動をとるように喚起するメッセージがあること
最初から上手くできる必要はありませんので、まずはチャレンジし、試行錯誤してみるという気持ちが大切です。
実際に文章を書く上では、次のテクニックが有効です。
- ・4W2Hの法則を使う
- ・特にスマホを使う層に向けて、改行を多用して読みやすくする
- ・あいまいな表現は避け、断言する文体で書く
- ・どうしても自信がないときは、SNSで練習する
これだけしっかりと理解しておけば、文章が苦手だったりする方でも、きっと素晴らしいメルマガを作ることができます。
メルマガはコツをつかめば、本当に優れた成果をもたらしてくれます。
そして何より、患者さまとのコミュニケーションが深まる実感を与えてくれるので、
「配信すること=患者さまと対話することが、楽しい!」
と思えるようになってきます。
ここで書いたことを実行するのに、専門知識は必要ありません。
必要なのは〈熱い想い〉、ただそれだけです。
明日にでも、今日にでも、今すぐにでも、ぜひ取り組んでみてください。