超シンプル!整骨院開業の資金計画を、先輩院長が簡潔に解説

全国の治療院関係者の皆さん、こんにちは。

あさがお整骨院・あさがおパーソナルラボ、治療一筋36年、院長の加藤秀之です。

 

整骨院を開業したければ、まずは資金計画を立てなければいけない───。

 

この記事をご覧の方は、きっとそんな情報を得てここに辿り着いたんだと思います。

そして、今きっとこんなふうに考えているでしょう。

 

「資金計画とか、なんか難しそうだなぁ…」

 

「どうやって考え始めたらいいか、さっぱり分からない…」

 

当たらずとも遠からず、ではありませんか?

私もそうでした。

誰しも、何事も、始めはシロウトです。

「右も左も分からない」「不安」
それが当たり前です。
だからこうして、先輩たちから後輩たちへ、少しでも役に立つ情報を届けるべきだと私は思っています。

 

整骨院の開業を目指す皆さん、大丈夫です!

資金計画だってそんな難しいハナシではありませんから!

先に結論を申し上げましょう───

  • ・開業にいくらかかるか考える
  • ・どうやってそのお金を用意するか考える
  • ・借りる場合はどこから借りるか考える
  • ・どうやって返していくか考える

 

これだけです。簡単そうに思えてきたでしょ?

それでは、さっそく見ていきます。

 

整骨院開業の資金計画1:開業にいくらかかるか考える

資金計画を立てるには、まず前提として整骨院の開業費用の全体像を把握しておく必要があります。

まだそのイメージが掴めていない方は、超簡潔にまとめた以下の記事を先に読んでおいてください。

何がいくらかかる?先輩院長が教える、整骨院の開業費用徹底分解

 

仮に杉並区で20坪の院を開業しようとした場合、下記のような内訳で約1000万円が必要だということが分かりました。

 

項目

金額

物件取得費用

307万円

内外装工事費用

200万円

医療機器・治療器具・備品

230万円

宣伝広告費

60万円

当面の運転資金

200万円

合計

997万円

 

そう、一般的に整骨院の開業には数百万円~1000万円程度かかるといわれています。

まずはこれを把握するところからスタートです。

 

整骨院開業の資金計画2:お金をどうやって用意するか考える

では、1000万円という大金をどうやって用意するのか────次はこれを考えます。

一番良いのは、手元に1000万円の現金を用意することです。

皆さん、1000万円持ってますか?

持ってないですよね。

 

全額を自己資金で用意できればベストですが、そんな人は普通はいません。

倹約家&努力家の方で、月に10万円ずつ貯金したとしても、100ヵ月=約8~9年かかります。

学生ならまず無理ですし、一般的なサラリーマンでもかなり厳しい額です。

家族がいらっしゃるなら尚のこと現実的な数字ではありませんね。

 

じゃあどうするか。

借入を行います

 

「え、借金するの…」

 

と構える必要はありませんよ!

整骨院の開業に際して借入を行うことは普通ですし、それをスムーズに進めるために資金計画を整理しているわけですからね。

問題は、どこからいくら借りるか、ということです。

 

ただし、じゃあまったく手元に現金がなくて良いのか、というとそういうわけにはいきません。

100万円の自己資金は、自分で用意する必要があります

なぜ?───詳しくは次へ。

 

整骨院開業の資金計画3:お金をどこから借りるか考える

選択肢はそんなに多いわけではありません。

民間の銀行か、もしくは日本政策金融公庫を利用します。

 

「日本政策金融公庫ってなに?」

 

という方も少なくないでしょうから、まずはお馴染みwikipediaにきいてみます。

 

株式会社日本政策金融公庫(にっぽんせいさくきんゆうこうこ、英語: Japan Finance Corporation, JFC)は、株式会社日本政策金融公庫法に基づいて2008年10月1日付で設立された財務省所管の特殊会社。日本に5つある政策金融機関(政府系金融機関)の一つである。

 

基本的には、前身機関である国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫が担っていた業務を引き継いでいる。

「民業圧迫」の意見に配慮し、国民生活に深くかかわる3機関で行っていた業務が一部見直された。例えば、国民生活金融公庫が行っていた業務のうち、教育資金の貸付については、低所得者の資金需要に配慮しつつ貸付対象範囲を縮小したことなどである。

 

 

  • 国内金融業務

 

  • 国民生活事業(旧国民生活金融公庫) – 国民一般の資金調達支援
  • 中小企業事業(旧中小企業金融公庫) – 中小企業の資金調達支援、信用保険制度
  • 農林水産事業(旧農林漁業金融公庫) – 農林水産事業者の資金調達支援
  • 危機対応円滑化業務 – 金融秩序の混乱、大規模な災害等による被害への対処

 

 

中小企業などの海外ビジネスを支援するため、海外の金融機関との提携も行っている。

引用:「wikipedia 日本政策金融公庫

 

要するに、中小企業の開業にお金を貸してくれる機関です。

 

民間の銀行は、最近ではなかなか企業や独立開業にお金を出してくれないこともあります。

低金利で借りられますし、返済期間も最長で10年に設定できるので、整骨院開業の資金調達には、日本政策金融公庫がオススメです。

新規に開業する方の90%以上は日本政策金融公庫を利用するともいわれています。

 

詳しくは、ウェブサイトをチェックしてみてください。

https://www.jfc.go.jp/

 

ここで借入をする際、希望借入額が1000万円の場合、自己資金を100万円用意することが求められます

だから現金100万円が必要なんです。

100万円の貯金なら、何とかなるはずです!

頑張りましょう!

 

日本政策金融公庫を利用するなら、

  • ・事前に必要な資料を集める
  • ・事業計画書を作成
  • ・資料を提出
  • ・面談

・借入

 

「え、事業計画とかまた難しそうなのが出てきた…」

 

とビビる必要はありません!

つまりは、お金をどうやって返していくか考えていれば大丈夫なんです。

というわけで───

 

整骨院開業の資金計画4:借入をどう返済していくか考える

最後に、借りたお金をどうやって返していくかを考えます。

まず、借入は5年で返済することが望ましいといわれています。

つまり、1年間で200万円ずつ返していく計算です。

(実際には利息などありますが、分かりやすくするために数字を均しています)

 

これを1ヵ月に直すと、毎月約17万円の返済ということになります。

 

つまり、毎月の経常利益でこれだけ残せるような売上と経費の計画を立てればOKです。

シンプルに考えてみます。

 

  • ・あなたの人件費
  • ・従業員の人件費
  • ・物件の賃料
  • ・水道光熱費
  • ・販売促進費
  • ・その他原価
  • ・利息

 

これらの合計を売上高から引いて、最後に17万円残れば良いということです。

だいたい、どのくらいの売上をつくれば良いか見えてきましたか?

 

売上をつくる方法は考えなければならない

立派な資金計画を立てても、「結局どうやって売上をつくるの?」という部分があいまいでは、計画は成り立ちませんし、融資も受けられないかもしれません。

売上をつくるうえでは経営戦略、マーケティングの知識が必須です。

以下の記事なんかを参考にして事業計画をつくってみてください。

これだけ見れば経営戦略がわかる!治療院・整体院・整骨院を繁盛させるマーケティングまとめ

 

おわりに

どうでしょう?

この記事を読む前と比べて、資金計画に対する考え方がかなり変わったんじゃありませんか?

どんなことも、蓋を開けてみれば意外と簡単なんです。

行動した者のみが勝利を掴むことができます!

 

私の経験や知識が、少しでも皆さんの役に立てば嬉しいなと思っています。

先輩として、心から皆さんのことを応援しています!

一緒に成功しましょうね!

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