全国の治療院関係者の皆さん、こんにちは。
あさがお整骨院・あさがおパーソナルラボ、治療一筋36年、院長の加藤秀之です。
まずはこれを見てください。
これ、何だと思いますか?
チラシ?惜しいですね。
これは、一般的な指標と比べて10倍の反響率を実現した、驚異のヒットチラシです。
私はこれまで、院への集客のためにあらゆる手段を試してきました。
本当に、思いついたことは全て、お金も時間もかけてチャレンジしました。
その結果、集客手段として効果のあるものとないもの、それぞれのメリットとデメリットを実際に肌で感じ、誰よりもよく知ることができました。
『新患が来ない!それは地域に治療院の存在が気づかれていないことがほとんど』の記事で、それぞれの特徴を紹介しています。
そんな中でも私が特にオススメしたい集客手段が、チラシです。
意外でしたか?
チラシは低コストで作ることができますし、しかもコツさえ分かればかなり高い効果を発揮してくれる優秀な集客手段です。
「今ドキ、チラシなんて本当に効果があるの?」
「チラシは試してみたことがあるけど、そんなに効果がなかったな…」
そんな方こそ、ぜひ今回の記事を読んでみてください。
私の実体験をもとに、ただのチラシではない、ヒットチラシの作り方を詳しくお教えします。
パワポ(Microsoft PowerPoint)もイラレ(Adobe Illustrator)もデザインのセンスも必要ありません!
必要なのは───
目次
ヒットチラシには型がある
〈Zの法則〉というものを知っていますか?
デザインやマーケティングの世界でよく使われる法則の一つで、紙媒体やWEBサイトのページを見るとき、人の目線は一定の動き=アルファベットの〈Z〉の形に沿って動くルールがある、というものです。
特にチラシなど、短い時間で見るものに対しては、この傾向が強く現れます。
そのため、チラシを作るときにはまず、このZの形に沿って重要な情報を配置することが有効です。
どんなチラシも、Zの法則を意識してみましょう。
見やすさがグっと変わりますよ。
実はデザインよりも内容が大切
出だしから専門用語が出てきてしまったので、少し不安にさせてしまったでしょうか。
「結局そんな知識が必要なら、プロのデザイナーに任せたほうがいいんじゃないの?」
そう思った方、ちょっと待ってください。
それはあまりオススメできません。
プロのデザイナーの方にお任せすれば、もちろんデザインの優れたとても綺麗なチラシができあがるでしょう。
しかし、チラシの目的を忘れてはいけません。
あなたは、綺麗なチラシが作りたいのでしょうか?
チラシにおいては、内容が先で、デザインは後です。
一行目は二行目を読んでもらうためにあり、
二行目は三行目を、三行目は四行目を読んでもらうためにあります。
そこに必要なのは美しいデザインではなく、読む人に伝えたい気持ち=内容です。
内容が良ければ、デザインソフトを駆使した綺麗なチラシよりも、手書きのチラシのほうが大きなインパクトを与えることができます。
今、あなたの手元に新聞はありますか?
その折り込みチラシを全て引っ張り出して見てみてください。
そこに手書きのチラシはあるでしょうか?
もしその中に手書きのチラシが紛れていたら、きっと目を引くと思いませんか?
ヒットチラシを作るのに、美大出身である必要はありません。
ほんのちょっとした知識と、伝えたい内容、そしてインパクトがあれば十分なのです。
チラシづくりは安易にプロに頼らず、ぜひ自分自身でチャレンジしてみましょう。
ヒットチラシの条件
作り方が分かったところで、次は内容の決め方を見ていきましょう。
ただのチラシがヒットチラシにレベルアップするには、次の4つの条件を充たす必要があります。
- ・一目で興味を持ってもらえる
- ・一目で何のチラシか分かる
- ・内容が面白い
- ・明確なオファーがある
1. 一目で興味を持ってもらえる
チラシはたいてい、他の多くの広告や郵便物の中に紛れて読者のもとに届きます。
まずはその中で一瞬でも目を引き、手に取ってもらえなければアウト、その時点で終了です。
上で紹介したように、手書きチラシなど、他にないインパクトを意識しましょう。
2. 一目で何のチラシか分かる
次に、目を引いたとしても、それが何のチラシなのかすぐに分からなければ、読者はすぐに興味を失って捨ててしまうでしょう。
現代人はとても忙しいので、それが「自分に関係のあるものだ」とすぐに分かるようになっている必要があります。
Zの法則を活用し、最初に目が留まるところに、一番伝えたいことを書きましょう。
3. 内容が面白い
せっかく興味を持ってもらっても、心のこもっていない機械的なメッセージが並んでいるだけのチラシでは、読者の心を掴むことはできません。
先ほど、一行目は二行目を読んでもらうためにあると述べました。
最終的なチラシのオファーに読者がたどり着くまで、飽きずに読み続けてもらうために、「面白い」と思ってもらえるようなユニークさやユーモアが欠かせません。
4. 明確なオファーがある
読者が、一番最後までチラシを読んでくれました!
ここで、読者自身が次に取るべき行動が明確になっていなければ、そのチラシは意味がありません。
そのチラシを読んだ後、読者にどんな行動をとってほしいのですか?
そのために、読者にとってどんなメリットが提示されていますか?
コピーはお客さまの生の声を生かす
〈お客様の声〉ほど、読者に響くものはありません。
Amazonの商品レビューなど、あなたも参考にした経験がありませんか?
当ウェブサイトでは、「患者さまの目線に立つこと」の重要性を繰り返し主張してきました。
〈お客様の声〉は、まさに患者さまの目線そのものです。
どんな宣伝文句よりも、読者に信頼性と安心を与えることができます。
今まで集めてきた患者さんからのご意見やご感想の数々を、しっかりとチラシに活かしましょう。
もし患者さんの声が集まっていないとすれば、それはまず、日頃のサービスの姿勢から改善が必要かもしれません。
『リピーターを増やす接客』の記事で接客の重要性とコツを紹介していますので、参考にしてみてください。
どんな患者さまに来てもらいたいか?
チラシに限らず、どんな集客をするときにも考えなければならないのが、「どんな患者さまに来てもらうために、それを行うのか」ということです。
ヒットチラシの条件を充たそうと思うとき、「万人にウケるものをつくろう」とすると、結果的に誰の目にも留まらない中途半端なものができあがってしまいます。
- ・男性?女性?
- ・若い?ご高齢?
- ・会社員?主婦?
- ・年収は?趣味は?
- ・スマホ派?パソコン派?
ターゲットの属性によって、最適な内容は変わってきます。
ターゲットは、できる限り細かく、明確に設定しましょう。
コピーはたった一人の人へのラブレターだと思って書く
ターゲットを細かく絞り込み続けることで、最終的には「たった一人の仮の人格」まで落とし込むことができるようになります。(これをマーケティング用語で〈ペルソナ〉といったりします)
チラシのコピーやメッセージを考えるときには、このたった一人の特定の人へ向けて、ラブレターを書くつもりで取り組みましょう。
「どうすれば自分の気持ちをしっかりと伝えることができるだろう…」
「どうすればその人の心を動かすことができるだろう…」
このようなマインドで考えることで、特定のターゲットにしっかりと刺さる最高のコピーができあがります。
8400部の折り込みチラシで15人集客できたチラシ
一般的なチラシの反響率をご存知でしょうか?
いろいろなデータがありますが、よくいわれているのは0.01%~0.02%程度です。
驚きましたか?
そう、チラシは通常、10,000部を配布してようやく1組の来院に繋がるようなものなのです。
ところが私の作ったチラシは8400部で、そこから15組の集客に成功しました。
つまり、反響率は0.2%───通常の10倍です。
これを実現できたのは、何度も何度も試行錯誤した末に、上記のようなヒットチラシの作り方を会得したからに他なりません。
この記事をお読みの皆さんは、私のように遠回りをする必要はありません。
ここにある私の経験値を自信のものとして、いきなりベストな形に近道をしていただければ良いのです。
ここで最後に、良いチラシと悪いチラシの違いについてお教えしましょう。
まず悪いチラシは、「モノ」が主役です。
「こんな新商品が登場しました!」
「この商品はこんなに優れています!」
商品について説明しているようなものです。
特に現代人は、一方的な提案を押し付けるようなプッシュ型の広告にウンザリしています。
これでは読者の心を動かすことはできません。
他の多くのチラシに埋もれて、終わりでしょう。
一方で、良いチラシは、「ヒト」が主役です。
「あなたのこんな悩みが解消されます」
「こんな未来を実現することができます」
自分自身のメリットをイメージさせてくれるようなものです。
人は何かを選ぶとき「自分自身の判断で選びたい」と考えています。
まるで北風と太陽のように、押し付けられれば押し付けられるほど嫌悪感は増加し、一方で優しい日の光に照らされれば、自らコートを脱ぎたくなるのです。
読者にイメージを持ってもらい、結果として選んでもらうことができるのが、良いチラシであるといえるでしょう。
まとめ
あらゆる集客方法を実際に試してみた私がオススメしたい方法の一つがチラシです。
大きな効果を発揮するヒットチラシを作るにはコツがあり、
- ・Zの法則を利用する
- ・デザインより内容を重視する
- ・手書きで作ってインパクトを与える
ことが効果的です。
内容を決める上では、次の4つの条件を充たすことを意識しましょう。
- 1. 一目で興味を持ってもらえる
- 2. 一目で何のチラシか分かる
- 3. 内容が面白い
- 4. 明確なオファーがある
チラシのコピーを考える上では〈お客様の生の声〉を活かすことが効果的です。
また、読者ターゲットを絞ることが非常に重要で、メッセージは特定の人にラブレターを書くくらいの気持ちで考えてみると良いでしょう。
良いチラシというのは「モノ」ではなく「ヒト」が主役であり、読んだ人が自分の受けられるメリットと、それによってもたらされる未来をイメージできるものです。
これらのポイントをしっかりと押さえてチラシづくりに取り組めば、通常の10倍=約0.2%の反響率を生み出すヒットチラシを作ることも可能です。
チラシは低コストでも工夫次第で優れたパワーを持つことのできる集客手段です。
まずはぜひ、試してみてください。