全国の治療院関係者の皆さん、こんにちは。
あさがお整骨院・あさがおパーソナルラボ、治療一筋36年、院長の加藤秀之です。
値上げって、怖いですよね?
でも値上げ、したいですよね?
さあ先生、それでは、値上げしましょう!
─────。
「いやいや、それができたら苦労しないよ…」
そう思いますか?
値上げには、どうしても〈顧客離れ〉の心配がつきまといますよね。
よく分かります。
誰だってそうです。
でも、実は怖くない値上げの方法があるんです。
この記事では、Amazonの事例を取り上げ、そんな値上げの不安を見事に払拭してご覧に入れます!
短くシンプルにまとめたので、読んでみてください。
目次
値上げをするべき理由
経営者なら、利益を追求するはずです。
そして、ビジネスで利益をアップさせる方法は、大きく2つしかありません。
- ・売上をアップさせる
- ・コストをダウンさせる
このうち、売上を上げる方法の1つとして挙げられるのが、値上げです。
値上げすることで売上がアップ=利益率がアップすれば、余裕が生まれます。
余裕が生まれれば、より良いサービスを追求できるようになります。
すると先生は儲かって、患者さまはますます喜んでくださる───。
これが、値上げするべき理由です。
理想論だと思いますか?
Amazonが値上げで失敗しなかった理由
2019年4月に、Amazonプライムの会員費が値上げされました。
年会費にして3,900円から4,900円へ。
なんと、25%もの大幅値上げです。
これによって、Amazonは大打撃を受けて経営ピンチに陥ったでしょうか?
いいえ、そんなニュースは聞きませんよね。
当然です。
ピンチに陥ってないからです。
その理由は、Amazonの値上げが〈正しいやり方〉だったからなんです。
Amazonがピンチに陥ることなく値上げに踏み切れた理由を、私は次のように考えます。
ある程度の顧客離れが許容できるから
『売り方を変えて客単価3倍にする方法』という記事で、こんなことを書きました。
2,000円×100人=200,000円→【客単価:2,000円】
2,500円× 80人=200,000円→【客単価:2,500円】
→〈顧客離反率が20%以内なら、25%の値上げをしても売り上げは変わらない〉。
Amazonのケースでも同じです。
25%もの値上げを行っているということは、極端なハナシ、25%の顧客が離れてしまっても売上は変わらないということになります。
今回の値上げによって25%=4人に1人がAmazonプライムを解約すると思いますか?
たぶんそんなことはないですよね。
代わりになるサービスが存在しないから
なぜ、25%もの顧客離れが起きないといえるか。
それは、Amazonプライムが唯一無二のサービスだからです。
- ・数億点という圧倒的な商品の品ぞろえ
- ・インターネットで注文したら翌日には届く
- ・しかも送料は無料
- ・ついでに映画や動画が観放題
- ・さらには音楽も聴き放題
- ・本やマンガまで読み放題
- ・ポイントも貯まる
- ・無制限の写真ストレージも使える
これを全て、年間たった5,000円以内で利用できるサービスを他に知っていますか?
私は知りません。
多くの会員が、かなり依存しているから
Amazonが顧客離れを恐れないであろう理由は、もう1つあると思っています。
それが、既存顧客の依存度がかなり高いという点です。
「今、Amazonプライムがなくなったら、困る!」
そんな人は多いでしょう。
それもそのはずです。
Amazonはただの通販サイトではありません。
そのサービスの幅は広く、しかもとても質が高いのです。
多くの会員にとって、Amazonは〈なくてはならない〉存在になっています。
会員は新しいサービス拡大を期待するから
1995年、Amazonはオンライン書店としてアメリカ合衆国ワシントン州でサービスを開始しました。
それから20年以上経った今、もはやAmazonのサービスを一言で表すことはできなくなっています。
それほどに、Amazonは顧客目線でどんどん新しいサービスを拡大してきたからです。
たとえ値上げされても、その価格に見合ったサービスが提供され、さらに拡大するのであれば、顧客は納得するのです。
つまり、値上げで失敗しないためにはどうすればいいか
Amazonの例に学べば、治療院でも失敗しない値上げを実現することができると考えます。
患者さまの目線になって、喜ばれるサービスを提供しましょう。
自分本位でなく、患者さまが本当に求めているものは何か、を考えなければなりません。
そのうえで、どんどん新商品を開発していきましょう。
豊富なメニューは、リピーターを生みます。
そうやって、唯一無二の存在を目指します。
治療院は今や、コンビニよりも多いと言われています。
その中から患者さまに選んでいただける存在になるのです。
そうなれば、顧客離れは怖くありません。
顧客離れゼロ───これは現実的に無理でしょう。
しかし、ある程度の顧客離れを許容できるように最初から計算しておけば、リスクは十分にコントロールすることができます。
どうでしょうか?
値上げに、希望の光が見えてきませんか?
値上げするときの注意点
怖くない値上げの方法は分かりました。
それでも、慎重な先生はまだ心配が残っているかもしれません。
そんな方のために、さらに〈値上げするときに気を付けるべきポイント〉を記事にまとめています。
やり方が分かり、注意点まで分かれば、もう何も怖くないでしょう。
参考にしてみてください。